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 霊界の構造

ここまで、地球霊界の仕組みは、大まかに3つの段階(皆さんが想像できる可能性のある霊界、高級霊界、神界)に分かれると伝えてきました。
さらに、それぞれの界層は、学びの度合いによってさらに細かく分かれていること(次元の違い)と、各界層においては傾向の違いによって分け持つ働きや学びの種類が違うことも伝えました。

しかしながら霊界の構造を別の側面から捉えることもできます。それは「連なり」という視点です。
もちろん全ての生命はひと連なりのものであり、神へと続く連なりのなかに全ての生命が含まれています。
ここでは<守護霊とは>のなかで伝えた霊的絆による連なりという視点から、霊界の構造を伝えていきます。

まず、「物事」を見る時に、どういった視点から見るかで、ひとつの物事がいくつもの意味を持つということを踏まえてください。それらは矛盾なく同時に存在しますし、それぞれの意味は納得できるものです。
真理(摂理・法則)は一面的なものではなく、その奥にさらに深い真理(摂理・法則)が、そして、その奥にもまた…と、何重にも在るのだ、とよく言われます。

霊界の構造・仕組みもまさにその通りです。本来ならば、学びが進むにつれて自ずと分かっていくことですから、今の皆さんがどうしても理解しなくてはならない、というものではありません。

あなた、というひとりの人を基準にして伝えましょう。

あなたが地上で生き、経験すること全てはあなたの魂に刻まれます。いずれ他界し霊界に戻り、学びの段階が進んでいきます。学びの段階が進み、個と個の関わりを卒業しても、あなたという魂の学びはどこまでも続いていきます。
次第に、発揮・発現できる愛の要素が多様、広範になっていく、ということです。

あなたの「魂」の学びがいつ始まったのか、その始まりはありません。終わりがないのと同じです。しかしその大元は「神」にあります。
「神」という総体は、意志と顕現が融合調和したものです。絶えず愛・調和・喜びを始めとする全ての意志を顕現します。顕現は具体化・細分化という変換によってなされます。なぜなら、特定の次元のみでなく、全ての次元にわたって顕現しているのが神だからです。

あなたのなかにも「神性(神ではありません)」が宿ると言われるのはそういう理由です。

神の意志を顕現するために具体化されていく“変換”は、エネルギー傾向によって分かたれた要素が細分化されていくことを示します。

愛というエネルギーが、正義と慈しみに、正義は公正、厳格、尊重、真実・・・。慈しみは受容、憐憫、寛容、優しさ・・・というように。そしてそれぞれのエネルギーを象徴とする“存在”として顕現されています。神話などでは、そのひとつひとつが名前のついた神として極めて人間的に捉えられていますが、本来は、エネルギー傾向を指すのです。けれどもそれは、ひとつの傾向に偏っていることを意味するのではなく、特にそのエネルギー的輝きが強いことを意味します。

分かたれた“存在”からはさらに細分化具体化された存在が顕現されています。
それを仮に「A」としましょう。「A」の存在する次元は、個と全体を同時に認識できる段階。共鳴する「自」以外の「個」も、「自」のことと同一のものとして認識・共有できる段階です。ですから、いくつもの個が共鳴・調和・融合した状態で「ひとつ」として存在しています。

しかしその「A」も、「あなた」というひとりの存在(個霊)とは次元の隔たりがあります。ただ、「あなた」の心の傾向は「A」につながっています。ちょうど、「あなた」が1個の細胞で「A」が人体(「A」というひとりの人)であるように。

この「A」を類魂と言います。同様に「B」「C」…と、傾向の違う類魂が無数に存在します。

「A」は個霊ではありません。
「A」の一側面として個霊という存在を認識できます。
「A」からA1という個霊(あなた)が地上に赴き、地上人生を送っている間も、A1は「A」から切り離されているのではありません。エネルギー的な連なりは切れません。A1の経験が、魂に刻まれる、というのは同時にそれが「A」の次元にも刻まれることを意味します。なぜなら、A1、A2、A3・・・は「A」のなかでは各々の「自」を認識・共有しているからです。 A1が地上を離れ、霊界における学びを進めている間も、A1は「A」とつながっています。各段階の学びはA1のものだけではなく、「A」に刻まれていますから、A2が地上に赴く時は、A1の経験・学びを自らのものとして引き継ぎ、それを基にしてA2の人生が設計されます。
「A」にはA1、A2、A3・・・だけでなく、Aぁ、Aぃ、Aぅ・・・、A@、AA、AB・・・という「自」もあります。
つまり、「あなた」として今皆さんが認識している個別の存在(意識)は、あなた全てではない、ということなのです。<br>しかし、意識のうえでは「あなた」という個の存在が果てなく学びを重ねていきます。それは「あなた」の総体つまり「A」そのものの進化も意味します。

実は、「A」もまた、その次元では「個」(ひとつの類魂)として存在していますが、さらに見方を変えると、「A」―「B」というように共鳴しやすい類魂どうしで「ひとつ」になっています。(それが2つであれ、3つであれ)

冒頭で真理(摂理・法則)の奥にはさらに真理が…と伝えたように、個と全体の関係はどこまでも続いているのです。そして、それは同時に存在しているのです。
幾重にも織り成された構造は、皆さんの感覚では把握・理解し難いでしょう。

この項の内容は、今、分かる必要は全くありません。いずれ霊界に戻れば、誰もが当たり前のこととして認識できるからです。

それよりも、幾重にも織り成される霊的世界のなかに、「あなた」という存在は織り込まれているということを分かって頂ければいいのです。
ぽつんとひとりで放り出されて生きているのではなく、常に「みんなとともに在るのだ」ということを喜んで頂きたいのです。

*補足

「霊的真理、霊的法則を体系的に分かりやすくメッセージで受信して、新しい本を作ります」と、突如宣言してすぐに受信を始めました。
霊界側ではすでにそういう計画になっていたようで、受信作業もスムーズに進んでいます。
全てにわたって導かれていることをありがたく思います。

普段のヒーリング・カウンセリング、ご依頼の遠隔メッセージの受信に合間の作業ですが、今のところ思いのほかの進み具合です。
この分だときっと東京勉強会(11月8日)までには受信完了するでしょう。
受信用紙を前にして、「さあ、今回は何について伝えられるのか?」と、私たち自身が厳粛な思い出多少緊張しながらもわくわくしています。

スピリチュアリズムの古典に「ベールの彼方の生活」(全4巻)があります。
G・B・オーエンという牧師が25年間にわたって受信し続けた霊界通信ですが、その一節に、天界の大軍が地上を目指して進み来る様子が描かれています。
今回の受信の時は普段の受信と少し違って、まるで迫り来る霊界側の大軍の足音を思わせる巨大なエネルギーがシンフォニーのように響いているかのようです。
もちろん、実際に聞えるわけではありませんが、地上界に霊的真理を根付かせるための霊界側の揺るぎない意志を感じます。
皆さんもこの受信をエネルギー的に、お心で支援することによって、この作業にどうかご参加ください。
地上界に霊的真理を根付かせようとする霊界側と、それを願う地上界の人々の心が共鳴の喜びが受信作業の支えです。

堀江も私も目一杯がんばっています。
皆さん、どうぞよろしくお願い致します。
ご感想等がありましたらご遠慮なくお書きください。