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 質問編・8

Q.)「占い」は、霊的なことではないのでしょうか。


A.)「占い」は霊的なものではありません。混同している人が多いのですが、違います。
しかしこれにはもう少し詳しい解説が必要です。

「占い」をする人は、今では一定の“学習”でその技術や“資格”を取得できるほど一般化しています。
しかし、元々はそうではありませんでした。
霊的感受性の特に強い人が行っていたものです。

判断を迫られた時、人間には分からない事柄について指針を求める時、霊的感受性の強い者が霊界に助言を求めました。
物を介して伺いを立て、物を介して答えを顕(あらわ)して頂く、という形式をとりました。
顕れたものを読み解き、その意味を伝えられるのも霊的能力あればこそです。
顕れた答えは、いわば公式や記号のようなものですから、そこには一定の法則ができあがります。
○○の形になったら、○○という意味、△△の形になったら△△という意味、というように。
結果は、その通りになるかならないかで分かりますから、「○○の形になったら○○」という公式が成り立つのかどうかは、検証されます。
その積み重ねで、「占い」のスタイルが確立されたのです。

判断のための公式や記号があれば、霊的能力がなくても答えは得られるようになりました。
しかし、元々のものがそのまま伝えられたわけではありません。そこには人間の思惑、思い込み、願望といったものが混じり込みました。変節していったのです。
ひとつは自分がうまくいくため、という動機、さらに受け入れられるようにという操作、また特別な自分を見せたいという欲求など。
独自の解釈や使われ方が加わることで、「もたらされた形を違(たが)えず読み解く」という不可欠の要素が崩れました。
その時点で霊的なものではなくなったのです。
誰にでもできる、わかる、という一般化が霊界との通路を断ちました。

こういう経緯があるために、現在の「占い」は霊的なものではない、と言うしかありません。
また、よく当たる人が霊的感受性が強いということでもありません。(皆無とは言いませんが)
しかしなかには(つながる次元は別にして)霊的なインスピレーションを受けながら、「占い」をする人もいるのは確かです。

皆さんが「自分」を知ろうとし、また、「自分の未来」に興味を持つのは悪いことではありません。
しかしあくまでも、「○○占い」というキーで取り出した“情報のひとつ”と受けとめるべきです。