なぜ生まれてきたのか
「皆さんは生まれることを意志したからこそ、今こうしてここにいるのです。」 それが答えです。
しかしその前に、今皆さんが生きているとはどういうことなのかを知ってください。
皆さんは肉体を使って生きています。地上では肉体の営み(生命活動)があって初めて「生きている」と言います。
ですが、皆さんの本質は肉体ではありません。生命そのものは「心」です。脳の活動が「心」ではありません。
皆さんの目に見える“自分”は肉体です。物質の次元です。それでも目には見えない“自分”がいること(あること)も分かるでしょう。それが「心」です。そして、その「心」にも、物質よりも上の次元(粒子がさらに細かい段階)の“からだ”があります。
皆さんの知っている言葉で言うオーラです。
脳は、このオーラの動きを言語という形として意識化するところです。心の次元と肉体の次元をつなぐ大切なポイントの役割を果たしているのです。
オーラは一枚の衣のようにあるのではなく、何層にもなっています。肉体に近い感覚、感情、そして理性、さらに次元を変えるなら魂の意識、というように。
皆さんは肉体や感情よりさらに次元の高い魂の意識(霊性)に従って生きているはずなのです。
地上に生まれることを意志した魂が、時を選び、親を選び、環境を選んで、それにふさわしい肉体に宿りました。
この人生で何を学び、人とどう関わり、どういう心を培おうとするのか。全体のなかで担う役割を定め、どう貢献するか。どんな試練に遭遇するか。
全ては霊界で決め、選ぶことです。
それも、ひとりで勝手に決めるのではありません。守護霊の導きのもと、いずれ関わることになる人たちとの間で約束を交わします。
お互い何を学び合うか、お互い何を与え合い喜び合うか。魂の約束です。
守護霊は、あなたの魂がこれまで地上で繰り返してきた経験、作ってしまったカルマを全て把握しています。それだけでなく、強く輝いている心の要素も知っています。
それは、過去世で磨いた心、耕された心です。
だからこそ、何を課題とし克服すべきか、何をいかして貢献するかを導くことができるのです。
皆さんは無意味、無目的に生きているのではありません。地上の人間全てが生きる目的をもって生まれているのですから。人生の大部分をカルマの清算のために費やしたとしても、それはそれで地上を去って霊界に戻ってから、大きな喜びになります。
さて、そもそも人が地上で生きるのはなぜなのか。
別の側面から伝えましょう。今の皆さんが、というよりももっと根本的な意味です。
それには「神」について伝えるところから始めねばなりません。
私たちにも「神」について全てを語ることはできません。なぜならば「神」を理解し表現できるのは神のみだからです。
皆さんがこれまでイメージしてきたような、「神様」という個としての存在ではないのです。特定の形や限定された「全て」と思ってもらうよりほかありません。自分たちには想像できないほど大きく深く細やかなもの、と言われたらイメージできなくなるでしょう。それでいいのです。
しかし、そのくらい広大、深遠、繊細な存在に、皆さんひとりひとりがひとりも漏れることなく守られ愛されているのです。
皆さんの胸のなかにある愛情という心は、確かに神とつながっているものなのです。
その神は、霊界よりも次元の低い物質界(地上)においても、喜びを顕現(形として表すこと)しようとしました。人間を通じて、心と物質を共鳴させながら、あらゆる喜び、愛を形にして顕そうとしました。
皆さんの胸にある愛情は確かに神とつながってはいますが、あくまでもひとかけらです。「全て」である神と同じにはなりようもありません。
それぞれが宿すひとかけらずつが結び合い、つながり合うことで愛情の輝きは豊かさを増します。
皆さんが違いを有するのは、そのためだと言えましょう。ひとりひとりはちっぽけな存在であっても、さまざまな色合いの光を集めることで、お互いの心を照らし合えるのです。
地上に生きる人間全ての心を合わせても、「神」と同じにはなれません。しかし、心の響き合う喜びのなかで、ひとつひとつの心がどれほど輝きを増すか。皆さんの想像できないほどの眩さに地上が満たされます。
私たちは、皆さんの心(オーラ)を皆さん自身として見ますから、その人の心の輝き、心のかげりによって、その人の“今”を見るのです。
神は人間を通じて喜びを顕現しようとした、と伝えました。つまり皆さん全てが神の愛を皆さんの心と体で表現するために生きているのです。
誰の胸にも愛情の灯があるのですから、その灯を頼りにして人を愛し、自分も愛し、お互いの幸せを求めていくのです。
その時に、それぞれに備わっている能力、特性、傾向を役立てていくのです。
皆さんが何かを与えられているとすれば、それは神からの授かり物。自分のものではありません。あなたひとりの幸せのためだけに神が与え給うたのではないのです。
「与えられたものを役立て、人に喜びをもたらす。それが自分にとっても嬉しい。」
こういった形の愛情を表現しなさい、そうできる幸せを知りなさい、と求められているのです。
特別な能力や特性に限られたことではありません。手助けを必要としている人――悩む人、苦しい人、寂しい人、病にある人、貧困や飢餓にある人、差別・偏見を受ける人・・・――を見た時に手を差し伸べずにはいられなくなる「人間としての優しさ、慈しみの心」もまた神からの授かり物にほかなりません。
その心こそ、人を助け、救い、支え、導いていく力の源です。そしてこれは、皆さん全ての人の心に宿る灯です。私たちはそれを「神性」と呼びます。
皆さんがその心に突き動かされ、人を想い、人に力を貸し、励まし、慰める時、オーラは輝きに満ちるのです。「神性」を地上で形(言動)にするために、皆さんは生まれ、生きているのです。
ひとりでも多くの人たちがそうした心と行動で愛情を表現していくならば、いずれ、今の地上にあるたくさんのかげりは一掃されるでしょう。今の地上に溢れている“かげり”は、皆さんの心を縛り、不自由にするものです。
地上の“かげり”につながる世界(幽界・暗黒界)については次で伝えていきましょう。
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新しい本のために受信したメッセージです。
霊界側では本の構成も決まっているようです。(当然ですが)
ただ、第1章第1節から順に伝えられるのかどうかは分かりませんが、とりあえず今回受信したものは第1節のようです。
皆様のエネルギーと共鳴しながら、同時に非常に大きな霊界側のエネルギーを感じながらの受信は、身に余る光栄です。
これからもどうぞ共に受信に携わっていただけますように。