霊界通信 「霊的法則の基本」悠々塾ホームへ

 質問編・7

Q.)睡眠中の「夢」とは何なのでしょうか。


A.)まず、睡眠時のオーラについて伝えなければなりません。
皆さんは、肉体だけでなく、何層にも重なるオーラ(肉体に近い順から、感覚・感情・理性・霊性・魂…)を持って生きている、と伝えました。
それぞれのオーラは共鳴し合い、影響を及ぼし合っています。

睡眠状態は、肉体の活動が低下し、エネルギー的に沈静化しています。活性化している状態から沈静化した状態へと変化するのは、特に脳で顕著です。
従って、魂と肉体とをつなぐ脳の働きが弱まりますから、肉体と、オーラとの共鳴状態が変化します。感覚から魂までのオーラは、肉体との共鳴が弱まり、肉体から離れやすくなります。

魂はもともと霊界と共鳴状態にあり、直接霊界とつながっているのですから、肉体との共鳴が弱まれば、魂から感覚までのオーラは、霊界との共鳴の方が強くなります。
共鳴の度合いが肉体>霊界から、肉体<霊界へと変わるのです。
「魂が睡眠中に霊界に戻る」というのはこれを指します。
しかし、肉体から魂(以下感覚まで)がすっぽり抜けてしまうのではありません。

魂と肉体とをつなぐシルバー・コード(魂の緒)で肉体と魂とがつながっている、というだけではないのです。
眠っている肉体と共に、共鳴度の非常に低い状態でオーラはあるのです。全部霊界に行ってしまっているわけではありません。

霊界は、空の彼方に存在するのではなく、皆さんを取り巻いて存在しています。次元が精妙なだけであって、遠い所や高い所にあるのではありません。
「どの次元で生きているか」というのは、意識がどの次元に最も共鳴しているか、ということです。
霊界の次元に共鳴している者は霊界の住人です。
幽界の次元に共鳴している者は幽界の住人です。
地上界の次元に共鳴している皆さんは、地上で生きています。

睡眠によって、一時的に共鳴の状態が変わることで、皆さんは違う次元に意識が移動するのです。
移動した先で見聞きし、体験するものを「夢」と言います。
しかしだからと言って、「夢」の全てが本来の霊界での体験ではありません。
移動先は、皆さんがどの次元に共鳴しやすい状態か、によって定まるからです。
心のかげりの深い時は、幽界に、肉体的な疲労やとらわれがあれば幽界でも肉体・感覚に近い次元に。

また、本来の霊界へ戻っても、意識はさまざまな影響を受けます。
潜在意識、顕在意識、肉体的条件、状況、睡眠中の環境(感覚)などが影響します。
なぜなら、たとえ共鳴度は低くても、眠っている肉体とともに希薄になった(という表現を敢えて使いましょう)オーラがそこに残っているからです。
霊界に戻って見聞きし、体験をしている間であっても、肉体とともに残してきたオーラからの影響が及ぶ、ということです。
もちろん、魂の次元での意識を全て、脳で変換することはできず(覚えていない、ということ)、時には変形や歪みも生じます。
鮮明な実感を伴った夢は「霊夢」と言って、霊界での体験や示唆、アドバイスと捉えますが、それですら、地上的な影響を免(まぬが)れません。

「夢」によって、皆さんにヒントや警告が与えられること、他界した人と再会することなど、実際にはあります。
だからと言って、自分が見る夢に特別な意味を見出そうとしすぎないよう、注意は必要です。
全てのことに意味はありますが、あくまでも「夢」も情報のひとつであること、しかも極めて不確定なものであることを忘れてはなりません。
“自分なり”の影響を受けやすい情報なのだということです。