■０８２６■霊的法則を学ぶ〜指導霊からのメッセージ〜　（０３・２・９）
　霊的法則を学ぶ　その�@　（――「天地悠々」63号より転載――）

Ｑ）人間は（地上に生まれるために）肉体に宿るとき、過去世・カルマ・今回の人生の目的などを忘れると言います。しかし、私たちはそれらの情報を守護霊から受信しています。忘れた情報がもたらされる意味はどこにあるのでしょう。

Ａ）地上で作ってしまったカルマの清算は、霊界における貢献、あるいは地上へ再生しての解消というふたつの方法があります。しかし、「地上で作ったカルマは地上で清算する」というのが原則です。人類がその歩みを始め、作られるカルマが単純かつ軽いうちは、霊界における一定の貢献で十分な埋め合わせが可能でした。
　
しかし、繰り返される再生のなかで、作られるカルマは複雑に絡み合い、重いものとなっていきました。次第に解消が難しくなっていったのです。喜びのみの霊界において、貢献による埋め合わせをするよりも、同じ次元の地上で、カルマの反映された人生（そこにはほとんどの場合、困難・苦痛・試練を伴います）を経験する方がエネルギー的な埋め合わせとして相応になるのであり、経験に基く"学び"にもなるからという状態に今はあります。それほど人類の作ってしまった個々の、及び全体のカルマが重いということです。

ある人生を終えて霊界に戻れば、当然のことながら自分の至らなさも過ちも、そして本当はどうすべきだったのかも知ることになります。地上人生での学びの総決算はこの時行われる、ということであり、ここで一区切りです。あとは指導霊、守護霊の導きのもと、不足を埋め、さらなる学びのためにどうするかを自らが意志するのです。
「再生しての清算」を決めた場合、次なる人生が何を解消するためのものか。そのためにどういう目的で生きるのか。達成するにあたってどういう課題を越えるべきか。それにつながる試練は…。と設定がなされ、人生の青写真ができます。そして、それにふさわしい条件（両親の性格、状況、国、時代、身体…）を選んで再生します。

人生の目的も、カルマも、過去世のことも全て"忘れる"のは人生の「答え」を忘れるということです。あらゆる選択・意志決定に際して、すでに「答え」を知っていたのなら、それがその時自分に不都合であろうと嫌であろうと「選択」「決定」するでしょう。かつての人生で犯した過ちを二度とせず、本来すべきだったことをし、その人生を生きるでしょう。しかしそれでは、その人の「意志」で人生を生きたことにはなりません。
「自らの意志によって」が不可欠です。なぜなら、生きることは意志することだからです。全ての生命を生かしめているものは「意志」だからです。

守護霊・指導霊はもちろん「答え」を知っています。あなた方がその答えに近づくことができるよう常に導いています。「答え」を知らぬが故に再び同じ過ちを繰り返すこともあります。しかし、そこで経験する「思い」が今回の学びにとって必要ならば、それを阻みはしません。もし、その手前で方向を変えることがこの人生では必要ならば、何らかの形で導きます。その形は個々によって違います。インスピレーション、手にする本、目にする場面、人の言葉、夢…。

「あなた方（注・飯沼＆堀江のこと）との出会い」も導きのひとつにすぎません。何となく分かっていたことの再確認をする者、全く分からず迷っていたところに光が見える者…。もたらされる情報を手にできるのは限られた人数です。全ての者が手にできるわけではありません。

カルマの情報は、「どうしても必要なもの」ではありません。しかし、今の人生、今の自分の状況、周囲の人たちの気持ち、相手の気持ちなどを理解し、受け入れていくための最終的な手立てです。答えの一端を知ることになるのですから。だからと言って、その人の「自由意志」には何ら作用するわけではありません。どうするか、はその人次第だからです。
今回の人生の目的に関して、守護霊、指導霊とその人の魂の意志とは共通のはずです。ということは、本来的には導きと意志とによって、地上での学び、地上人生が送られるはずなのです。ところが清算すべきカルマがなかなか解消できず、かえってカルマを重くしてしまう者が多いのが実状です。

地上が混沌とし、閉塞状況にあるのは、人類全体のカルマが解消できぬまま集積してきたからです。そのような状況を打ち破り、人類全体が集積されたカルマを解消していくには、一定以上の人々が、自らの人生を霊的視点から見つめ、本来あるべき姿に立ち返らねばなりません。気づく人、変わる人、魂の目覚めを迎える人、が増していくことで、全体へもその影響が及ぶのです。
今の地上人類にとって、意識の変化と行動（生き方）の変化がなければこの先の地上界に希望はありません。
気づきと変化を促すための霊界側からの働きかけは今までずっと続いてきましたが、個々へ向けての情報の提供もその一環です。その情報を手にすることで、その人の気づきと変化が早まるならば、準備の整った人、必要な人は手にすればよろしい。

「全ては法則のなかにあることを知り、受け入れる。それが今の人生の意味を知り、受け入れ、あるべき姿に向けて自らの意志で意識（思い方）と行動を変える。」そうなって頂くためのメッセージなのです。