守護霊、指導霊
あなた方は全て、学び続ける魂です。その一時期を地上で過ごしているにすぎません。限りなく続く学びの段階は、今のあなた方からは想像できないほどの光にあふれた世界へと続く道のりなのです。
学ぶにあたっては常にその時々の“テーマ”があります。そして、すでにそれらについての学びをクリアした霊に、教え導いてもらう仕組みになっています。自分自身が学ぶ段階が、自分より学びの遅れた者を導くことになる魂、その者たちは指導霊として、地上のあなた方を“見えないエネルギーによって”導くのです。そしてその指導霊よりさらに学びの進んだ魂を守護霊として、あなた方はつながりのなかに生きているのです。
今回の人生にも当然“テーマ”があります。
地上に生まれる前に、指導霊・守護霊とともにそれを確認し、人生のプランを立て、目的意識を持ちながら誕生したのです。しかし、受胎の瞬間、(肉体にあなた方の魂が宿ったその時に)意識の次元が魂のレベルから地上的な感情や理性のレベルへと下がるために、魂の意識は“記憶”としては残らないのです。(ごくまれにそういった記憶を携えたままの人もいます。それはその人の役割あってのことです。)
そうやって、今回の人生については何も分からぬままあなた方は生き始めます。
しかし、霊界からは絶えず、あなた方に向けて、守護や導きのエネルギーは注がれ続けています。たとえ地上という次元にあなた方が生きる場を移したとしても、指導霊・守護霊との“つながり”は切れないからです。
何故か分からないが「そう思った」「そうしてしまった」ことや“偶然”の積み重ねで事が運んだ、・・・というようなことは、たまたまそうだったのではないのです。多くは“インスピレーション”という自分でもよく分からない声に導かれてのことであり、また、導く者たちからの配剤によってのことなのです。そのことが地上のあなた方には認識できないだけです。
しかしながら、守護霊・指導霊は、あなた方に「何かいいこと」をもたらすためにエネルギーを注いでくれているのではありません。当然のことながら、あなた方を絶えず“見守って”くれてはいます。しかしそれだからといって、全てがうまくいくようにしてくれるということではないのです。
あなた方が今回の人生のテーマをクリアしていくために、必要だと思われることに関しては、たとえあなた方がつらく苦しい思いをしたとしても、それを“見守る”だけに徹することもよくあるのです。そのなかであなた方が何らかの気づきを得たり、あるいは、それを乗り越えていく力を備えることになったり、あるいは、そこに喜びを見出していこうとしたり・・・ということを祈りつつ、じっと見守るのです。
いかなる時にも守護霊と指導霊の動機は、「この人の学びのために」の一言に尽きるのです。それは感情的な、個人的な思いを越えた、大きな愛からきているものです。そういう目で地上に生きる者を見つめることができるからこそ、守護霊・指導霊としての任を負うことができるのだとも言えます。
地上を離れたあなた方は、今回の人生を振り返る際に彼らの援助を借りるのですが、その時になってようやく、いかに大きく深いエネルギーを注いでもらっていたのかを実感するでしょう。霊界に戻ってからも、彼らとのつながりはずっと続きます。
そして少しでも彼らに近づこうと、あなた方はさらに学ぶことを希望することになるのです。
こういった、あなた方の学びのために援助を惜しまない魂とは逆に、あなた方が心をかげらせ、そのかげりを重ねてしまうようにエネルギーを送ってくる魂もまた存在します。輝きに生きる霊界とは逆に、かげりによってつくられた霊界もまた存在するのです。それは暗黒界と呼ばれます。
そこに住まう者たちは、自分たちのかげりをさらに深める方向へとエネルギーを集める者たちです。
あなた方が守護霊・指導霊とつながっているのは、心の光の部分によって、です。しかし心が全て“光”のみでは生きられず、心に影の部分も人は持っています。そこにつながっている魂を副守護霊と言います。これは、守護霊を補佐するという意味ではなく、守護霊の対極にあるということです。光と影とは対になっているがために“副”という使い方をしています。
彼らはあなた方が抱く心のかげりに向けてエネルギーを注ぐのです。ですから、「喜びではない心」をあなた方が抱く時、その時は守護霊・指導霊とのつながりよりも副守護霊とのつながりの方が強くなっている状態だと言えます。
今回の人生のテーマは、この副守護霊と共鳴する部分でもあるのですから、それだけに、乗り越えるのが難しいとも言えるのです。
しかしながら、どういう心で生きようと意志するのか、それは地上で生きるあなた方自身が選び、決めていくことなのです。それによって、どの霊界とのつながりが強くなっていくのか、どういうエネルギーをより多く引き寄せていくのかが決まるのです。
与えられた試練のなかで、あるいはもたらされるさまざまな出来事に対して、心くもらせることなく、喜びを求めていこうとするならば、必ず導かれるのです。
そして、あなた方の心が少しでも輝きを増すことで、そこにつながる暗黒界の住人たちにも光の影響が及び、それが彼らの変化につながっていくのだということも付け加えておきます。